オンゲキの「全押し処理」の許容について調べてみた

お世話になってます。けにちのです。

記事の執筆は久々になります。

 

一応メイン機種がオンゲキということでやらせて頂いているので、ここらでオンゲキに関する記事をひとつ上げてみようと思います。

 

 

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オンゲキにおいて、複雑な配置が降ってきて譜面の見た目通りに押すことが困難な場合に、しばしば「全押し処理」をすることがあると思います。(上の画像はGood-bye, Merry-Go-Round. のサビの一節。ここを全押し処理する人は少なくないはず。)

オンゲキには、IIDXでいう「空POOR」のような空振りによるMISS判定が存在しないため、このような配置は基本的に全押しで処理しても全ピカで通せるものです。

しかし、速さによっては「次のノーツをHIT判定で巻き込んでしまう」なんてことが起こったりしますよね…。

この巻き込み事故は、ノーツの間隔が短ければ短いほど多発していき、16分音符などの速いノーツともなると、ほぼ100%次のノーツをHIT判定で巻き込んでしまいます。

 

全押ししても次のノーツを巻き込まないノーツ間隔の速さの限界は一体どれくらいなのか…という、安全に全押しできるノーツの速さの「境界線」を知りたいと思いませんか?

 

実は、ノーツの判定幅が判明していると仮定した場合、その「全押しで通せる許容時間」を計算することができます。

 

~オンゲキのノーツ判定幅について~

オンゲキのTAPノーツの判定幅、ノーツの判定タイミングの中心を基準に以下の通りであると言われています。

 

・PLATINUM CRITICAL BREAK

±1フレーム以内

・CRITICAL BREAK

±2フレーム以内

・BREAK

±4フレーム以内

・HIT

±6フレーム以内

・MISS

+7フレーム以降

 

「フレーム」というのはモニターの描画の更新の単位時間のことで、オンゲキの場合1フレームというと1/60秒単位のことを指します。

 

上の数字は公式から発表されているデータではないのであくまで通説ということになりますが、私が実際に自分で筐体のモニターをスーパースローで撮影などの検証をして、上記の結果となることを確認済みなので、概ねこの通りであると考えて問題ないです。

本記事も、判定幅が上記の通りであると仮定して進めていきます。

 

まずは下図をご覧ください。

 

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図のような状態であれば、全押し処理したいノーツをCRITICAL判定で拾えば絶対に巻き込まないことになります。

この図から考えると、全押ししたいノーツと次のノーツの間隔が「8フレーム以上」空いていればよいことになるので、そのノーツ間隔は以下のように計算できます。

1/60[秒](1フレームの時間) × 8 = 0.1333...[秒]

 

ノーツ間隔を「秒」で言われてもあまりピンと来ないと思うので、BPMと音符に換算して計算してみます。

BPMとは60秒を均等に分割する回数なので、

60 ÷ x = 1/60 × 8

つまり

60/x = 2/15

この方程式を解けば、x BPMの4分音符が安全に全押しできる限界のノーツ間隔ということになります。ね?簡単でしょ?

 

方程式を解くと x は450となるので、450BPMの4分音符、

…つまり225BPMの8分音符が安全に全押しできる限界の速さという結果になりました。

225BPMの8分音符より速いノーツは、全押しすると巻き込む可能性があるということですね。

225BPM以下の曲で、難解な8分音符の配置が降ってきた場合は、積極的に全押しで処理して問題ないでしょう。

 

では、225BPMの8分音符より速いノーツの場合は一体どうなるのか調べていきます。

 

結論からいうと、225BPMの8分音符より速いノーツでも、全押し処理で全ピカさせることが可能な場合もあります。

 

下図のような場合を考えてみます。

 

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これは、4フレームあるCRITICAL判定のうち、一番遅いフレームで取ってしまった場合のみ次のノーツをHITで巻き込んでしまうという状態です。

しかし、これは言い換えると「前3フレームで全てのノーツを取り続けることができれば巻き込みを回避できる」ということになります。(少し高度なテクニックが必要になってしまいますが)

全てを運任せにしても、75%の確率で巻き込まずに取れるとも言えます。

 

この場合、全押ししたいノーツと次のノーツの間隔が7フレームとなるだけなので、同じように計算できます。

60 ÷ x = 1/60 × 7

60/x = 7/60

x = 514.285714...

ということで、およそ257BPMの8分音符までは、前3フレームでCRITICAL判定を取り続ければ全ピカさせられることになります。

257BPMといえば、つい最近追加された「QZKago Requiem」と同じBPMなので、QZKago Requiemの8分音符に苦戦している方は全押しも視野に試してみてください。

 

この調子で計算していきます。

 

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これは、「前2フレームで全てのノーツを取り続けることができれば巻き込みを回避できる」という状態です。

2フレームといえばPLATINUM CRITICAL BREAKと同じ判定幅なので、「Pスコア理論値で通せるくらいの高度な精度力があれば巻き込みを回避できる」という、現実的には非常に難しい状況なのですが、一応計算してみます。

60 ÷ x = 1/60 × 6

60/x = 1/10

x = 600

ということで、これは150BPMの16分音符と同じ速さになります。あまり現実的ではないですが、150BPMの16分音符が理論上は全押しで全ピカ可能と思うと少しロマンありますよね。(?)

 

…これ以上速いノーツになると、もう全押しで通すことはほぼ不可能なので計算は省きますが、最後に以下の場合を考えます。

 

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全押ししたいノーツのCRITICAL判定と次のノーツのHIT判定が完全に被っていて、「全押しでCRITICAL判定を取ると絶対に巻き込んでしまう」という状態です。

完全に全押しで全ピカさせることが不可能になる速さはどこなのか、というのを一応計算しておきます。

60 ÷ x = 1/60 × 4

60/x = 1/15

x = 900

これは225BPMの16分音符と同じ速さです。

…逆に、225BPMの16分音符までの速さなら全押しで巻き込まない可能性がわずかに存在すると考えると、意外と速いですよね。

 

 

さて、以上の全ての結果をまとめるとこうなります。

 

(絶対に巻き込まない)

 

--225BPMの8分音符--

 

(少し早めに押せば巻き込まない)

 

--257BPMの8分音符--

 

(Pスコア理論値くらいの精度で早めに押せば巻き込まない)

 

--150BPMの16分音符--

 

(ほぼ確実に巻き込む)

 

--225BPMの16分音符--

 

(絶対に巻き込む)

 

この結果をもとに、是非難しい譜面の攻略の参考にしていただければ、検証した身としても幸いです。(まあ結局は見たままで押せるに越したことはないですがね。)

もし、攻略したい譜面のノーツの速さがBPMいくつの何分音符に相当するかわからないという場合は、簡易的ではありますが以下のツールも活用してみてください。

k2-works.sakura.ne.jp